しばらくの間は様子を見なければ
ならないので、私は天界からあの人を
見ていた。
すると毎日のように喧嘩ばかりしていた。
しかもまわりのやつらも一緒に。
悲しくなったのと同時に溜め息をつきたく
なった。
“お前らまで何やってるんだ”と。
私は生前、暴走族の総長をやっていた。
全国No.1だから強い族だった。
だから今暴れている奴らは仲間なのだ。
私でもあんな仲間の姿は見たくない。
これは早急にどうにかせねば、と感じた。
しかしまだ地上には降りれない。
もどかしい気持ちを抱えながら、私は
見ていることしかできなかった。