死んだ私の運命〈サダメ〉

遼「と、とりあえず帰るぞ。
 ちゃんとつかまっとけよ?」

「はーい」

私がそう返事をするとバイクは発進した。

私達を見つめていた彰に気づかずに。

バイクに乗ってまた風を感じる。

風を感じながら考えた。

彰が族に入ってると仮定して、

私もそこに入れてもらおうかと。

そうすれば、あいつらに近づけるし、

ひょっとしたら、ひょとしたりだけど

またあいつらとバイクで走れるかも

しれない。うん、いい考えなんじゃ

ないか?ちょっと動機が不純かも

しれないけど、それくらい仲良くないと

あいつらを救えないよね?

だから、頑張ってまずは族に入ろう!

それで夜中にパトロールで、

昼はたまにサボってハッキングしよう…。

よし!これも遼に相談だ!

まあ、反対なんかさせないけどね(黒笑)

(遼…ゾクッ、な、なんだ!?
  いきなり寒気が…。)

私は口角をあげながら帰路に着いた。