「ふぅ、やっとついた。」

学校から迷わずに無事に家に

着くことができた。

玄関を見る限り、遼は家に

いるようだ。

遼「おー。帰ってきたか。
 どうだった?学校は。」

「ただいま。それがね……」

私は今日あったことを大まかに

話した。

遼「まじか!?それは俺も知らなかった。
 でも雅なら大丈夫だろ。」

…大丈夫って、何を根拠に。

まあいいや。

「そういえば、遼のこっちでの
 名前は何なの?外ではそれで呼ばないと。」

遼「荒井聖人だ。」

「じゃあ、聖人ね。私のことも光、
 だから間違えないでよ?」

遼「ああ、わかってる。」

「あら?私と遼の名字って違うんだ。
 大丈夫なの?」

遼「だって、俺と雅似てないだろ?
 兄妹ってのもなんだかな。」

「じゃあ、部屋借りるときはどうしたの?」

遼「……えーと、それはだな…。」

「何?その…は?」

遼「…恋人ってことにしてありますっ!……」