屋上であの人達がそんな話を

しているのも知らず、

私は校内を歩っていた。

大体の校舎の道は頭に入った。

そういえば、地上に来るのに

2年もかかったから、今あいつらは

私より2つ年上なんだな。

私が高1だからあいつらは高3か。

なんだか変なかんじだな。

確か、遼はあいつらはこの学校に

いると言ってたか?

あっ、でも1人だけ遼の学校だったか。

兄達がいるのは知らなくて驚いたが、

あいつらはいるってわかっているからな。

変な素振りをしないようにしなくちゃだ。

でも、学年が違うわけだし会うことは

そんなにないだろう。

だから怪しまれない程度に情報を

集めていこう。

まあ、大体校舎も見たし、一応声かけて

家に帰ろうかな。

遼に話しておきたいし。

そうと決まればさっさと移動だ。

そうして私は学校を去った。