「ごめん…」


「もういいよ
冗談で言っただけでしょ?」


「うん
取り合えず」


取り合えずって何よ。
せっかく優しくしてあげてるのになぁー。


「晃頬痛くない?」


「痛い」


そして晃は頬を押さえて、いたいたアピール。
自業自得なのに。


「氷で冷やす?」


「いや、大丈夫
鈴が俺の頬にキスしてくれたら」




私の体の中で、プチッと糸が切れたかのように、一気に軽くなった。


キス、キス、キス


頭の中で思考回路が以上に働く。


体のしんから温まってくる体。
熱気を帯びている。



これは、照れている何よりの証拠。



何で私は、晃に照れているの?


私をからかってくる人だよ?





でも、本当の自分は___。