「……こ?」



黒野諒の冷たい目が強い意思を持った目になってた。
なんとなく……そんな気がした。
私を見てたけど見てないそんな気もした……。




「こ……?」




"二人目だ"



あの暗い部屋で言った黒野諒の言葉の意味は?
二人目って……?




「……瑚琴?」



「え……な、何……颯兄?」



「いや、ボーっとしてどうしたのかと思ってさ」




「なんでもな――――――」



「瑚琴ちゃーん!!颯ちゃーん!!」




心配そうな声を出す颯兄にこれ以上心配をかけたくなくて返事を返そうとしたら大きな甲高い声が私と颯兄を呼ぶ。




「……奈々、待ってろって言っただろ……」




「瑚琴ちゃん、大丈夫?瑚琴ちゃんに傷付けてないよね、颯ちゃん?もし、間に合わなかったなんて言ったら私怒るよ」



「……ちょ、落ち着けって……」



声の持ち主は颯兄の彼女の飯島 奈々(イイジマ ナナ)さん。
金髪ロングの綺麗な人。
颯兄と並んだらお似合いのカップルだと妹の私も思う。




「……今から聞くところ。早く車に戻ろう。いつまでもこんなとこにいれねぇーし」




「どこ行くの?颯ちゃん家は、いろいろ複雑だし話せないでしょ?」




何回も家に来てる奈々さんは、気付いてる……私ん家がおかしいこと。
家で私は、颯兄とはなせないし。




「倉庫行く」