黒豹の人達が颯兄の威圧に負けて黙り込んだのを確認してから颯兄は私の前に屈みこんだと思ったら体がいきなり持ち上がり視界が回る。 「……っ!?」 私の視界には颯兄の大きな背中でいっぱいになる。 背中には金で"鬼麟十代目"と書いてあった。 「瑚琴、いくぞ」 颯兄が壊したドアの方を向いた時に私が顔を上げると黒豹の人達が見えた。 みんな萎縮してしまったような顔をしているのに一人だけ……私を見て―――――― 笑っていたんだ――――――。 黒野諒だけが。