──あの日からだと思う。 私の目は、的場クンを追っていた。 照れるているときは、片目を細めて笑う。 落ち込んだときは、右手で右耳に触れる。 嬉しいときは、頭を掻いて笑う。 誰かに、こんなにも興味もったのは初めてだった。 好きだと感じた。 ……それでも私は、 このままで良いと思えた。