友達のことを信用してないとか上辺だけの関係だとかそういうつもりは本当にない。
進路や恋バナ悩み嬉しかったこと色々話して一緒に笑ったり泣いたりし合える友達もいる。
だけど。
友達といるときの自分は仮面をかぶってる。
自分でそれを感じる。
友達が好きな私は私が理想として作り上げた私。
明るくて前向きで人の悪口は言わなくて無茶ぶりにも快く応えるギャグセンも高い。
それも私。光のほうの私。
だけど周りは影のほうの私を知らない。
影のほうの私は自分でも笑っちゃうくらい性格が悪い。
仲良い子の悪口が平気でポンポン出てくる。
でもそれは言わない。
心で毒づいたところで顔は笑顔のまま。
そんな自分が怖くなる。
友達は確かにいる。
自分で言うのもなんだが
むしろ人気者のほうだ。
だけど心から信じてる人と言われれば私の周りには誰もいない。
私のことを心から信じてる人も多分いないんだろう。
だから私がこのままいなくなったってどうってことはない。
地下鉄に揺られながもう慣れてしまった頭痛を感じていた。
いつからだろう。
こいつを感じるようになったのは。
頭痛薬も効かないもちろん熱があるわけでもない。
友達といるときも感じるが家にいるときには割れそうになるくらいの激痛になる。
原因は分かり切ってる。
どうせストレスからくるやつでしょ?
目的の駅に着くとすぐにJRへと乗り換えるため歩きだす。
おばあちゃん家は田舎のほうだが
私のためにあの家族が新幹線など用意するはずがない。
用意されたのは必要最小限、しかも片道のみの切符代。
これが示す意味はひとつ。
でもそんなことはどうでもいいし
むしろあの家に戻らなくていいなんて
これ以上のことはない。
とりあえずこの頭痛がなくなる世界なら
目的地はどこでもいい。
