上まで登ってきた私達。 やっぱり上から見下ろすと結構高くて… 20mはあるのではないか? 『……。』 あまりの恐怖に、ブルブルと身震いして唇を食いしめた。チラリと伊吹を見れば、伊吹も顔色が悪いように見える。 ―――とうとう私の番がきた。胸の前でクロスしてスタンバるが怖さが半端ない。 どうぞと、スタッフの合図 『いやーーーっ!!』 「りーん!」 遠くで伊吹の声が聞こえた