「花那月 凛。」
…え?
なぜか私を呼んだんだ。
「ここへ来い」
『…は、はいぃ!』
まさかこのタイミングで呼ばれるとは思っていなかった私は、頓狂な声をあげてしまった。
私の声にクスクス笑う人や、振り返る人達。
みんなの視線を痛いぐらいに浴びてしまい、瞳を伏せた。
…は、恥ずかしい
あまりの恥ずかしさに、スタスタと早歩きで生徒会メンバーがいる舞台袖に並ぶ。
舞台の階段を上がってすぐの場所に。
右隣には伊吹だ。しかし…
「違う。ここだ」
…え?
眉をひそめながら、こんな事を言い出す悠斗。
その言葉に目を丸くした。
ここって、悠斗の隣って事?
なんで?
もしかして、今から私何か話さないといけないのだろうか?
そしたらどうしよう。
いきなりなんて……カンペないとムリだよ
思わず隣の伊吹と顔を見合わせた。
隼人、翔、蓮にも視線を向けたのだが、彼らもまた不思議そうに小首を傾げている。
…あ、あれ?
もしかして、みんなも知らないパターン?

