「これが真実だ。」
悠斗が断言すれば、さらに動揺を隠せない生徒達。
(嘘…そんな…怜奈様が…?)
(最悪だな)
(怖ぇ女)
(マジか…)
「噂は所詮、噂でしかない。噂に翻弄されて、何が真実か見失わないでもらいたい。」
「違うの!みんな聞いて!」
「私は嵌められたの!」
「これは私じゃないわ!」
「お願い…信じて…」
怜奈が必死に叫ぶものの、皆は冷たい眼差しを向けるだけ。
「ひどいわ…」
そう言って、怜奈は逃げるように体育館を去っていった。
悠斗は続けた。
「今回、悪質なサイトに面白半分でコメントを書いた生徒もたくさんいるだろう。
だが、これだけは分かって欲しい。
言葉は時として凶器になる。たとえそれが本心でなくてもな。
言葉は刃物より深く人を傷つける事があるのだということを、胸に刻んで欲しいと思う。」
言葉は時として凶器になるーー…
見えない凶器というのはとても厄介だと思う。
傷の具合なんてものは、その本人にしか分からないのだから。
傷つけられた心というのは、そう簡単に治らない。だけど、その心を癒すのもまた言葉だと私は思う。
私は何度救われただろう。
大切な仲間に…
だからこそ私は、言葉を大切につかいたい。
言葉で人を救うことも、傷つけることもできるのだから…

