ギャップ彼女 2

〜伊吹 SIDE〜




ゾンビ達をどう始末するかを皆で考えていた時に翔が言ったんだ。



働いてもらうしかないね、と。


…働く?


俺は意味が分からず首を傾げた。







「ねぇ君たち、この後、怜奈さんと会う約束とかしてたりする?」

「はい…」

「じゃぁさ、取引しない?」

「……取引…です、か?」






翔の言葉に動揺するゾンビ達。




「そう。これから怜奈さんとの会話を録音してきて欲しいんだ。」

「…え…録音…?」

「そう。うまく出来たのなら今回の件は見逃してあげてもいいんだけど…」

「翔!なに言っ…「黙ろうか蓮」







蓮は翔の言葉に納得がいかないようで、声を荒げたのだが、その言葉を遮ったのは翔。



翔にブラックな笑みを向けられ、言葉に詰まる蓮。その様子を確認した後、翔は言葉を続けた




「このまま警察に突き出してもいいんだけどさ、君達も将来があるよね?就職?それとも進学?見た感じ不良ではなさそうだし、それなりに将来の事考えてるよね。


君たちにとって悪い話ではないと思うけど…
君たちは、どうしたい?」


「「や、やらせて下さい!」」






翔の提案に迷う事なく答えるゾンビ達。
その姿を見て翔が、ニヤリと笑ったのを俺は見逃さなかった。