相変わらず憂鬱な毎日が続いていた。
最近じゃ、俺と怜奈が婚約したという馬鹿げた噂まで流れていて、かなりウンザリしていた。
「怜奈様!悠斗様と婚約なさったのですか?」
「まぁ、いつの間にそんな噂が…クスッ…秘密よ…」
「キャー!」
まぁ、こいつのせいだが。
マジで冗談じゃねぇ…いつの間に婚約したんだよ?否定しろよ!?
イライラは募るばかり。
そんな時、事件が起こった。
リンが管理するハロウィンパーティーの企画書のデータが消えたんだ。
普通こんな事起きるはずがないんだ。
……絶対怜奈の仕業に違いない。
みんなも怜奈を疑っていたのだが、リンだけは違った。
本気で自分のせいだと思い込んでいて、
「ごめんなさい」
震える声で謝った彼女は、生徒会室を飛び出してしまう。
本当は伊吹と蓮のように、俺も追いかけていきたかった。
つくづく俺は情けねえと思う。
守るって言っときながら、何にも守れてねぇ。
怜奈の悪事位、未然に防げたかもしれないのに

