「リン、これ着ろ」
そう言って渡してきたのは、さっきまで悠斗が着ていたブラウス。
『でも、それじゃぁ悠斗が…「いいから着ろ」
『…ありがとう』
戸惑ったが、悠斗の好意に甘える事にした。
自転車で帰らなきゃいけないのに、抑えながらでは難しいから。
受け取ったブラウスからは、ほんのりと悠斗の匂いがする。
密かにギュッと抱きしめたりして。
この匂い好きだな…
悠斗に包みこまれている様な錯覚に陥るんだ。
「…何やってんだ?」
『…っ』
いつの間にか振り返った悠斗が小首を傾げている。
み、見られたーー!?
あまりの恥ずかしさに、さらに顔が熱くなり、目を泳がせた。
ヤバ………私…変態だ。
『な、何でもないっ!き、き、着替えるね!』
「俺が着せてあげようか?」
『い、い、いぃ!』
「残念」
『…っ』
どこまで本気で言っているか分からない悠斗だったが、悠斗の首元を見て嬉しさで頬が緩んだ。
だって、悠斗の首元には…
お揃いの指輪があったから。

