ギャップ彼女 2


悠斗は、私にそっと近づく。



「…リ…ン…遅れてすまない」




眉尻を下げて悲しそうな顔をしている彼。
その声は震えていて弱々しい。




私はそんな事ないと首を横に振る。
こうやって助けてくれたのは、紛れもなく悠斗なのだから…





少し視線を横に逸らした悠斗は、自分の着ていた制服のブレザーを脱ぎ、羽織らせ起き上がらせてくれた。




そしてそのまま、私の口に貼られたガムテープを剥がし、ロープをほどいていく。




「大、丈夫…か?」

『…ん…あり、がとう…助けてくれて…』



私は自由になった手でボタンを閉めようとしたが、ボタンが吹っ飛んでしまったり、取れかかっていたりとあまり意味がない。



仕方がないのでブラウスを合わせ持つが、その手がブルブル震えた。



…怖かった






「何にも…されてねぇか…?」

『…うん』




悠斗の心配そうな声に小さく頷いた。




もし、悠斗が見つけてくれなかったら?
そう考えるだけで、ゾッとする





『あり「…良かった」




だからもう一度、悠斗にお礼を伝えようとしたのだが、悠斗によって遮られた。




言葉だけではない。










悠斗の温もりとともに…