怒りに震えた低い声。
だけど…私の大好きな声で、
瞳を開けた瞬間、涙が溢れた。
だってそこにいたのは、待ち望んだ大好きな彼だったから…
「許さねぇ」
「誰だ…て………うっ…」
悠斗の登場に驚いたゾンビAが振り返った瞬間、悠斗はゾンビAを引き剥がし、力いっぱいに顔面を殴った。
鈍い音とともに、ゾンビAは体育館倉庫内の跳び箱まで吹き飛ぶ。
「っざけん…グハッ」
「お前らは、絶対に許さねぇ」
ゾンビAが吹き飛び気を失った瞬間、私を拘束していた手を離したゾンビB(アツシ)は悠斗に殴りかかろうとしたのだが、悠斗はその拳をヒョイと避け、アツシの鳩尾を殴った。
たった一発。
されど一発。
切れのある重い一撃で、ゾンビ達はすっかりのびてしまっている。

