「そうやって、奏はいつもリンの事ばっか!!リン、リン、リン…って!!奏だって、私の気持ち気づいてたでしょ?それなのに、私の事少しも見てくれなかった!」
確かに、朱里の気持ちには薄々気づいていた。
でも、気づかないフリをしてしまっていたんだ
『朱里、ごめん。』
泣き叫ぶ朱里に、罪悪感で胸が痛い。
俺が謝れば、朱里は俺の胸に再び顔を埋め口を開いた。
「もういい…でも、奏…お願いがあるの…私の最初で最後のお願い聞いて?」
『…お願いってなんだ?』
「卒業するまででいい。リンと一切関わらないで、私だけ見て欲しいの。付き合って……ううん、付き合うフリだけでいいから…」
『…な…そんな事できるわけねぇ…』
リンと卒業まで関わらないなんて、そんなのムリだ。俺は、毎日でも一緒にいたいんだ。
しかも、いきなり俺が避ければリンが傷つくのは目に見えている。
卒業まで1年以上もあるんだぞ?
そんなのありえねぇ。
それなのに…

