とにかく今は、嘆いている場合じゃないんだ。
一刻も早くやらないと。
私は、自分の席に戻って作業を開始しようとしたのだが、パソコンが……
…あれ?
今度は、パソコンが消えた…?
私が呆然と立ち尽くしていると、伊吹が口を開く。
「リン、どうした?」
『パソコンが…ないの…』
「あぁ…翔が今、復元してるみたいだよ」
私が戸惑いの声を漏らせば、伊吹はそう言って指差した。
指さす方へと視線を流せば、いつの間にか翔の周りに蓮と隼人がいて、3人の会話が耳に届いた。
「翔、どんな感じだ?」
「あぁ。何とか復元できたよ。あと少しで完了だ。」
「さすが翔」
…復元?
なんだろう。
「翔ってやっぱすげえな!これで、データ復活だな?」
…え…?
それって…
つまり消えたデータが復活するって事?
そんな事できるの?
私は、思わず言葉を飲み込んで翔の方を凝視した。

