溜息をひとつこぼした蓮は、私の頭の上にポンっと手をのせ優しく撫でた。
「ったく、何度言わせればいいんだよ。お前は悪くねぇよ。」
いや、悪いんです…。
蓮がそう言って怜奈を睨みつけている事を、頭を下げている私は知らない。
「そうだよ」
「リンちゃん、その事に関しては安心して。何とかなるから。それよりも、頭に血が上っちゃうよ?頭あげて?」
頭上から伊吹と隼人の優しい声が降ってきて。
ゆっくりと頭を上げれば、悠斗とバチリと目が合った。
絡みあう視線。
悠斗の瞳には、寂しげな影が宿っていて。
ズキリ。
そんな悠斗の瞳を見ていると、苦しくなるんだ
私なんかにハロウィンパーティーの重要データを任せなきゃ良かったって思っているのかな?
失敗したって思ってる?
それとも失敗した上、私が逃げ出した事に幻滅しちゃったのだろうか…
私は、耐え切らず視線を逸らした。

