首を傾げていると、伊吹が口を開いた。




「俺もリンと手繋ぐ」

『あ、うん』

「チッ」




伊吹が私の左手を握れば、蓮は舌打ちをひとつこぼした。



それにしても、最近こういう図が多いな。
この前も、隼人と悠斗にはさまれ手を繋いじゃったし。



でも、なんだかこういうの懐かしい気がするんだ。




そういえば、昔こうやって繋いだな。
その時も、私が真ん中でーー…






『……。』






…え…

ちょっと待って…







誰と?
どこで…?




























分からない。
思い出しそうなんだけど、何かがひっかかって邪魔をする。




結局思い出す事は出来ずに、生徒会室前まで辿りついたのだった。