『ほら、戻るぞ』 今にも泣き出しそうなリンの手を引っ張って行こうとしたが、歩みを進めない彼女。 「今さら戻れないよ」 消え入りそうな声でポツンと言うリン。 違う。お前は、何にも悪くねぇんだよ。 何もかもあの女せいなんだ。 それなのに、もう戻ってこねぇつもりか? いや、ダメだ。 そんなの俺が許さねぇ。 俺は、思わず抱きしめた。 『お前のせいじゃねぇ。』 「…私のせい、だよ。」 『ちげぇ。確証はないが、お前は悪くない』 証拠はないが、きっとあいつがリンを陥れようとしているに違いない。