でも、どうしても帰る気になれず、気づけば北校舎の屋上に来ていた。 『ダメだな…私』 フェンスに寄りかかったまま空を見上げた。 午後の光がいくらか薄れ、あたりに夕暮れの気配が混じり始めていた。 みんなに迷惑かけたうえに、こうやって逃げ出すなんて… きっとみんなも呆れてるだろう。 みんな…迷惑かけてごめんね…。 そんな時、ガチャリと屋上の扉が開いたんだ。 …だれ? 扉の方へと視線を動かせば、扉から入ってくる彼と視線が絡まった。 「やっぱりここにいた」 そう言って近づいてきた彼に戸惑った。