「本当は、この指にしたいけどな。」
『…っ!?』
私の左手薬指を優しく触れながら言う悠斗に、驚いた私は、バッと顔をあげた。
バチリと絡み合う視線…
悠斗の妖艶な目が、心をとろりとさせるほど狂おしく突き刺さる
それって……どういう意味…?
左手薬指は、結婚指輪だよね…?
怜奈は、どうしたの?
……別れたの?
それとも、からかっているだけ?
色んな疑問が頭の中に渦巻いているが、悠斗のその言葉で、少しだけ期待してしまっている自分がいる。
「ちなみに、ペアリングだ」
そう言って、重ね着されたティシャツの下からネックレスを引っ張り出したんだ。
「これなら、学校でもバレないからな」
なんと以前みんなに貰ったネックレスのチェーンに、指輪がついていたのだ。

