「見つかったわ。えぇ…今から行くわ」 彼女は、誰かに電話をしながら私の腕を引いて歩いていく。 もしかして、探されてた…? しかも、仲間がいるようだ。 何となく、これから起きるだろう事が想像できて思わず溜息がこぼれた。 連れてこられたのは北校舎3階の1番奥の空き教室だ。 普段から人など来ないうえ、今は放課後だ。当たり前のように周りは静まりかえっている。 北校舎で人がいるとしたら、2階にある新聞部くらいだろう。(新聞部に歩いてくる時も、使われている教室など無かった)