「久しぶりね」
『あ、かり…。』
そこには、朱里の姿があったんだ。その後ろには、クスクス笑っているナナ、カオル、モモカの姿もあった。
「あんたさ~いい加減、奏くんにまとわりつくのやめてくんない?」
「朱里の彼氏奪ってんじゃないわよ」
「朱里が可愛そう」
ナナ、カオル、モモカが次々に口を開いた。
卒業して5ヶ月程。久しぶりに話しかけられたと思ったらこの言葉だ。もう、こんな事でいちいちへこたれる私ではない。
私にとっては、あいかわらずの3人で思わず笑みがこぼれた
「「「何、笑ってんのよ!!」」」
うわっ。3人同時にハモったよ。
息ぴったりだね?
何気に成長してるし。

