ギャップ彼女 2

花火大会が始まるまで河川敷に座り、買ってきた食べ物を食べる事にした。



たこやきと焼きそばを奏とシェアしながら食べていたのだが、飲み物を買い忘れていた事に気づいた。




『何か飲み物買ってくるけど、何飲みたい?』


「俺が買ってくるから、待ってろ」


『いいよ。私が買いに行くから待ってて。ついでに、イチゴ飴買いたいし』


「心配だから俺も一緒に行く」



本当に心配そうな顔をしているので思わず笑みがこぼれた。もう子供じゃないんだから、ひとりでも大丈夫なのにね?いささか迷子にならないよ。




『大丈夫だよ、奏。すぐそこだし、場所とっておいてね?』


「……あぁ。何かあったら絶対に携帯に連絡しろよ」

『うん』


―――渋々了解してくれた。





飲み物を買って、次はイチゴ飴を買おうと並んでいた時、「ねぇ」と肩をグイッと引かれた。



え……誰…?
振り向くとそこには…