「あと、私の悠斗に近づかないでくれるかしら?」 『……悠斗と、付き合ってるんですか…?』 嘲るような冷たい目で見つめてくる玲奈に、恐る恐る尋ねた。すると、 「えぇ。そうよ。」 『…っ!?』 とどめを刺すような自信に溢れた声で玲奈が言った。その瞬間、頭を殴られたようなショックが全身を貫いた。 あれ…おかしいな… …涙が出そう 必死に涙が出るのを堪えきゅっと唇を噛んだ。 何で、こんな気持ちになるの? 何で、ショックで涙が出そうなの? なんで――… これじゃぁ、まるで…