「あなた、キャンディカフェの凛音と同一人物ですよね?ふふ。特待生のあなたが校則違反していいのかしら?」 『…っ』 勝ち誇ったうれしそうな目で、クスリと笑う玲奈。 やばい……バレた 「バレたら、特待生ではなくなるわ。しかも、あなたの家、貧乏ですよね?なんでも、8年前にお父様が亡くなっているとか…可哀想に。」 赤い唇で、にやりと気味悪く笑う玲奈に、背筋がゾクリとした。 …どこまで知ってるの? 家の事まで調べているという事に、驚きを隠せなかった。