「おめでとう!!3番はこれ」 そう言いながら、クマのぬいぐるみを渡してきた。1番や2番よりも小ぶりになるが、欲しかったぬいぐるみだった。 『奏すごーい!』 奏の手の中にあるぬいぐるみをマジマジ見つめていると、奏はぬいぐるみを私に差し出した。 「あげる」 『奏、ありがとう!!』 ギューっともらったぬいぐるみを抱きしめながら言えば、 「俺も、ぬいぐるみになりて~」と呟いていた その様子を、背後からジッと睨みつけている人達がいる事に私達は気づかなかったんだ。