「でも、今日家にいるかどうかわからないよ?」


実紗が不安げな表情であたしを見上げた。


「その時はその時よ。とにかく行ってみよう」


「……うん。わかった」


ここで立ち止まっているような時間は、きっとあたしたちには残されていない。


ダメ元でもいい、とにかくほんの少しでも可能性があるなら、すぐに動く必要がある。


あたしたちはネットカフェを後にし、また歩き出したのだった。