「は、早く着替えろっての‼︎」
「はいはい、わかったわよ。着替えればイイんでしょー。着替えれば」

未だお耳が赤い碧都には触れず、仕方なく着替えることにした。

したんだけど…。

「ねぇ」
「んだよ」
「なんでいるのよ」
「なにがだよ」

なにが、って…。

「だから、どうしてアンタがまだここにいんのよ‼︎」
「別にいいだろ。いたって」
「よくないわよ‼︎着替えるんだから、出て行って‼︎」

碧都は、壁に寄りかかり足をクロスして、腕を組み、じっとわたしを見ていた。

年下のくせに、妙に色気があって憎たらしい。

「別にアンコのハダカ見たって、興奮しねぇから安心しろよ」
「そっ、そういう問題じゃないでしょ⁉︎」
「そういう問題だろ。だって俺、今アンコのハダカ想像したって、元気になんねぇもん。見てみ?」

『見てみ?』と言われ素直に目線を下げてしまった、おバカなわたし…。

「ぶっ、アンコってスケベな?」
「ちっ、違うから‼︎み、見てないし‼︎」
「ウソ言うなよ。俺の言葉に、ココ見ただろ?」

あぁ…‼︎わたしのバカっ‼︎どうして、そんなとこに目をやっちゃったのよ‼︎

チラッと碧都を見れば、右口角を上げ笑っていた。

ぬぅ…‼︎腹立つ‼︎あの余裕な顔‼︎イケメンだから、クスッと笑ってもニヤッと笑っても全部、様になるのが余計に腹立つのよね‼︎