「サイテー」

ただ、一言。わたしの感想は、それだけ。

「しょうがねぇだろうが」
「しょうがない…⁉︎はぁっ⁉︎」

まったく悪いと思っていない、ケダモノ碧都。

そりゃぁ、オトコとオンナなんだからそういう関係になったって、仕方ないと思う。

「なに、キレてんだよ」
「あのさ‼︎別に、あんたが誰と何しようが、わたしには関係ないわよ。でも、その子が来ないってことは、少なくても同意した上ではなかったんじゃないのっ⁉︎」

その子が同意した上なら、仕事だもん、来てるはずだよ、絶対。

「なにが、ドタキャンよ。自分で蒔いたタネじゃないのよ」
「うっせぇな。酒も入ってたんだよ。しゃーねぇだろうがよ」
「お酒入ってたら、なにしてもいいの⁉︎」
「はぁ…。ほんと、うっせぇばばぁ。あのな‼︎」

そう言うと、ケダモノ碧都は、顔をグイッと近付けてきて言った。

「すっげぇ、相手は気持ちがってたんだっつーの」
「なっ…⁉︎き、もち…っ」
「これって、同意したも同然だろ?」

これは、ほんとに正真正銘のケダモノだ。こんな奴が海の家で働いていいのか⁉︎だって、海だよ?キレイな人たくさんいるじゃないっ。次から次へと犯す可能性だってあるよね‼︎

って、わたしが止める権利はないんだけとさ…。