年下オトコたちの誘惑【完】

『はぁ⁉︎ババァってなによ‼︎アンタねぇ、ここがどういう場所だか、わかってやってんの⁉︎』
『花火大会、だろ?いいだろうが、別に。誰にも迷惑かけてねぇだろうがよ』
『これの、どこが迷惑かけてないっつーのよ‼︎ここには、普通に家族連れもいるのよ⁉︎子供だって、アンタのしてること変な目で見てるでしょ⁉︎』
『いいじゃん、性教育だな。こうやったら、オンナは感じるとか、もっと具体的に、』
『ふざけんじゃないわよ』

言い合いの末、思わずオトコの胸ぐらを掴んでしまった。

だって、ちっとも反省なんかしてなくて。楽しんでるようにも見えたから。

『杏、それくらいにしときな』
『悠ちゃん‼︎でも…‼︎』
『杏は、よく頑張ったよ?ほら、周りも拍手してる人いるんだから』
『えっ?』

悠ちゃんに言われて、周りを見るとオトナたちが手を叩いていて、中には親指を立ててくれる人までいた。

やっぱり、わたしのやったことは間違いじゃなかった。

『ちょっとー‼︎同じオンナなら、わかるでしょ⁉︎』

今まで黙ってたオンナが急に、わたしに突っかかってきた。

いや、同じオンナとして、まったくわかりませんが…。

『恥ずかしいと思わないんですか?』
『全然?だって、あおくんは、わたしを悦ばせようとしてくれてるだけだもん』

あー、こりゃオンナも非常識だから、結果こうなるんだな…。