年下オトコたちの誘惑【完】

「ずーっと、モテ期だったからオンナが横にいない日ってのがなくてさ。周りからチヤホヤされてたし?怒られることもなかったんだよな」

わぁ…。これだけ聞いてたら、すっごく腹立つヤツ‼︎

やっぱり、可愛いのとイケメンは得だよね。

なにをしても、しなくても。周りが勝手にチヤホヤするんだからさっ。

「でも、俺に怒ったオンナがいたわけ」
「お、いいねぇ‼︎そういうの好き‼︎」

チヤホヤされて生きてきたオトコに、ガツンと言うオンナ。

ドラマみたいで、ステキ‼︎

「それが、お前だけど?」
「うんうん、わたし…えっ⁉︎わたし⁉︎いやいやいや、なにかの間違いじゃない⁉︎」

そんなはずないよ‼︎わたしがガツンと言うなんて、ないでしょうよ‼︎

「覚えてるか?毎年この辺りでやってる、花火大会」
「あー、うん。もうちょっと、ここから奥に行ったとこでやる花火大会でしょ?」

さすがに一人じゃ行かないけど、友達と行ったり悠ちゃんと行ったり、真哉とも行ったなぁ…。

「あぁ、そこ。そこでさ、三年前だったか。見る場所で、俺がどうやら杏の前にいたらしくって。ちょうど暗いし、いいかなって。一緒に来てたオンナに、色々イタズラしてたんだよね。オンナも、まんざらでもない感じだったし」

三年前…?うーん、なんとなく記憶にあるような、ないような…。

っていうか、イタズラってなによ‼︎ホント、ケダモノそのものだわ…。