ドアの前まで行くと、少し開いてて中が見えた。恐る恐る、ドアを開き中に入る。

中は至って普通の部屋。特に何もなくて、でもベッドが3つある。え、ここで寝泊まりしてるの⁉︎

「寝泊まりは、してねぇからな」
「そ、そんなの分かってるし？」

あー、ビックリしたー‼︎急に、わたしが疑問に思ってたこと言うんだもん‼︎ビックリして、『そんなこと知ってますよー？』みたいな顔しちゃったじゃないの‼︎

「結構よぉ、海だぁ！つって、はしゃいで熱中症になる奴がいんだよ。もちろん、専門の奴に任せるのが一番なんだけどよ、ここは軽度つーか、ちょっと休める場所にしてんだ」
「そっか、なるほどね…」
「ほら、寝泊まりだと思ってたろ」
「うぇっ⁉︎お、思ってないよー？」

真剣に話すから、わたしも真剣に聞いて答えちゃったじゃないのよぉ‼︎んもぅ‼︎バカなわたしなんだから‼︎

「ほんとは、三人で寝てるって思ったんだろ？」
「だーかーらー‼︎わたしは…」
「さぁ、どのベッドで押し倒すかな」
「ごめんなさい‼︎思ってました‼︎ほら、素直に言ったんだから押し倒すとか、物騒なことは言わないでね⁉︎」

もうっ‼︎変なこと言わないでよね‼︎押し倒すとかさっ…‼︎あー、無駄にドキドキしたわ…。