わたしたちの関係が崩れたのは、婚約してから半年が経った時。
「母です」
母親に真哉を紹介した。だって、結婚するんだもん。
紹介するのは、子供として当たり前のことでしょ?
父親はいなかったし、早く母親に旦那さんになる人を紹介したかった。
でも、これが間違いだった。これがキッカケで、独り身だった母親が真哉に好意を抱いた。
「あ、電話」
真哉がお風呂に入ってる時、真哉の携帯が鳴った。
何気なく見た着信の名前。
「美智子…?」
母親と同じ名前だった。漢字も一緒で…。震えが止まらなかった。
「留守電…」
聞いちゃいけないと思いつつも、気になって仕方がない。
「真哉、ごめん…。でも、確かめるだけだから…」
留守番電話サービスに接続する。その間、心臓がバクバクして止まらない。
チガウ、きっとわたしの思い込み…。そう思ってたのに、聞こえてきた声は自分が何十年も聞いてきた、母親の声だった。
「ははっ…」
乾いた笑い声しか、出ない。こんなことってあるの?
自分の旦那さんになる人が、母親とそういう関係って…。
電話内容は、『今度いつ会えるのか』『杏に気付かれてないか』なんて、バカにしてる。
「母です」
母親に真哉を紹介した。だって、結婚するんだもん。
紹介するのは、子供として当たり前のことでしょ?
父親はいなかったし、早く母親に旦那さんになる人を紹介したかった。
でも、これが間違いだった。これがキッカケで、独り身だった母親が真哉に好意を抱いた。
「あ、電話」
真哉がお風呂に入ってる時、真哉の携帯が鳴った。
何気なく見た着信の名前。
「美智子…?」
母親と同じ名前だった。漢字も一緒で…。震えが止まらなかった。
「留守電…」
聞いちゃいけないと思いつつも、気になって仕方がない。
「真哉、ごめん…。でも、確かめるだけだから…」
留守番電話サービスに接続する。その間、心臓がバクバクして止まらない。
チガウ、きっとわたしの思い込み…。そう思ってたのに、聞こえてきた声は自分が何十年も聞いてきた、母親の声だった。
「ははっ…」
乾いた笑い声しか、出ない。こんなことってあるの?
自分の旦那さんになる人が、母親とそういう関係って…。
電話内容は、『今度いつ会えるのか』『杏に気付かれてないか』なんて、バカにしてる。

