「あの、三人に相談なんだけど…」

わたしは、あのままやっぱり変わらない碧都を置いて部屋を出た。

部屋を出ると三人が心配そうに、待っていて。

わたしは声をかけた。

「二日目は碧都の仕事の手伝いじゃないんだけど、たこ焼きクルクルやりたいって言っちゃったの。だから、碧都に付いてもイイかなぁ?と、相談したくて…」

三人は黙って、わたしの話を聞いてくれた。

「それは、構わないけど碧都どうだった?ヒドイだろ?」
「う、うん…」

ヒドイだろ、と言われ胸が苦しくなる。わたしのせいで、碧都の友達が心配している。

「ねぇ、あおちゃん。どうしちゃったのかなぁ?」
「せやなぁ。何かいつもの、あーちゃんやないから調子狂うねん」
「杏。やっぱり、何かあっただろ。お前たち」

尚樹の問いかけに、何も答えられなかった。

本当のことは言えない、言いたくない。でも、何とかしたい。

結局、わたしには何もできない…。卑怯なオトナだ。

その時、ドアを開ける音が聞こえ。みんな一斉にソチラに集中した。

「杏、来いよ」
「う、うん」

言葉遣いは、変わらないけど昨日の碧都とは違う。

戸惑いながらも、碧都に付いて行った。