そもそも、今回減薬に失敗したのは、薬だけのせいではありませんでした。

焦りが強く、急かされているような気持ちになっていたのが悪かったのでした。

気持ちに余裕がなかった。

考え方が、自分の為のものじゃなく、他人からどう思われてるかを気にしすぎていて再発に繋がりました。



焦りは禁物、という言葉をよく聞くように、本当に焦りは物事をうまく進める時の壁になります。

知らない誰かの意見や世間から見た『普通』という言葉の毒に侵されていたままでは、どんなに頑張っても再発を繰り返すことでしょう。

そこで私は他人の気持ちから、家族の気持ちから自分の気持ちを離して、第三者からの視点で自分を見て、その自分から自分への言葉だけを意識しました。

もしこれが自分じゃない他人が、友達が苦しんでいたとしたら、自分はどうしてほしいか?どう言葉をかけたいか?

私ならゆっくり休んでほしい、焦らなくていいよって言いたいと思い、それを文字に書いたり、壁に貼って毎日見るようにして、言葉を刷り込みました。



言葉は、気持ちは、元は他人から刷り込まれるものです。

親や学校で他人から言われた言葉が、ずっとずっと残っていて行動に影響する、それが刷り込まれたものです。

だから同じことを自分が自分に刷り込めば、同じように自分の心に影響する、そして同じように後にまで残ることでしょう。

ゆっくりゆっくり、何年もかけて辿り着いたこの答えが、私しか知らなくても、私の全力の努力。

他人の意見なんか知らない、なにを言われても関係ない、私はずっとずっと努力して、頑張って、正解の見えない正解をようやく出した、それだけが事実。



自分の気持ちは、考え方は、自分で変えることができる。

すごく時間がかかっても、すごく難しくても、出来たという実感が確かにここにあります。

きっとこれが、私の人生で一番頑張ったことになるかもしれないね。