つまり、相手から必要されることによって、自分の存在価値を守っている状態になっていました。

当時の私はそれに気付くことができずに飲み込まれ、どんどん思考が働かなくなっていきました。

何を望まれているのかもわからない自分には、何もできない苦しみばかりが募っていき、ついには自分が自傷行為をするまで行きついていました。



あの頃、一言で言えば『壊れたかった』



そうといってもちゃんと理性も働いていたので、体に残るような傷はつくらなかったし、薬を飲んでも5錠程度で留められました。

そこで自傷行為を止められたのは、いけないとストップをかけられたのは、きっと発達障害のおかげだったのでしょう。

発達障害独特の、融通が利かない性格のおかげだったのでしょう。

私は発達障害に苦しめられると同時に、発達障害に救われていました。



怖かったし、逃げ出したかったし、壊れたかったし、消えたかったのです。

恐らく再発している状態でした。

頭が働かなくなっていたのがその証拠です。

体調も悪化していくばかりでした。

安心感が欲しかった。



簡単に言えば、振り回されていた。

それでも離れちゃいけないと、その子が回復するまで見届けるんだと、途中放棄しちゃいけないと自分を奮い立たせていました。

それが2016年二月頃の私の状態でした。