彼はたぶん私がそういう仲を深めるということが苦手なのを悟ったのか、少しずつ、少しずつ私の中に足を踏み入れてきてくれました。
そこに恐怖は生まれなかったし、包み込んでくれるような優しさがあり、安心感がありました。
足が遅い私に歩幅を合わせてくれる、たまに冗談とか嘘ついてイタズラをする。
イタズラされるのに反すと、緊張がほぐれるんです。
この人は人の感情を敏感に感じ取って、器用に合わせてくれる人なんだなと思いました。
私以外と話している姿は店員さんくらいしか見ませんが、どうやら彼曰く専門学校ではあまり人とかかわっていないらしいです。
あんなにフレンドリーなのに、意外。
月に1回、2回しか会っていないのに、三年も経つと彼のことをこんなに知ることが出来ました。
足りないとも、正直思います。
でも頑張り屋さんだから、学校行きながらバイトしてるんだと思います。
私はそんな彼に合わせたくて、自由な時間が無くならないようにしています。
連絡もあまり取り合わなくて、あまり会ってもいなくて。
不安にならないかと聞かれれば、なりません。
だってこの3年、喧嘩したことは一度きり。
その一度の喧嘩だって、彼が私の体調の心配をしてくれたから起きたようなもので、大事にしてくれてるからこその喧嘩だったから、私は嬉しかった。



