天使さんは、真っ直ぐに、挑むようにあたしを見た。



「いけませんか?」








―――これだから天使を好きにはなれない。


清らかで、どこまでも率直で。




「さぁねぇ。いけなくはないんじゃない?」


「でしたら、なぜそんなに突っかかるようにおっしゃるのでしょうか。」




どうして?それは――









『こころ・・・?何、それ。そんなの、』










「“案内人”は人にあらず。心などないから・・・よ。」







『あたしには必要ないよ。』