低刺激の消毒液で傷口を消毒し、包帯を巻いてあげて処置完了!!


「よーし!これで何とか化膿せずに治りそうだわ」


「………………」ジーーー。


私をじっと見つめる黒猫さん。

これはもしかしてお礼を言われてるのかしら?


……ていうか、本ッ当に綺麗な瞳してるなあ。


夜だから目立つっていう理由もあるけど、本当に綺麗な琥珀色をしています。



なんだろ、この瞳見てると不思議な気持ちになるっていうか、…………何故か懐かしい?



私は、綺麗な宝石を手放したくない衝動にかられてしまいました。



「……その怪我が治るまで、私のところで暮らす?」


そう囁いて、私は初めてそっと、大きな黒猫さんの顔に触れました。