僕は、君を。


人と話す際、奥様以外には笑顔を向けない様に、と、奥様が言っていたので、僕は無表情に彼女を見つめる

最も、奥様と話す際もほぼ無表情なのだが

キョロキョロと落ち着きなく視線をさまよわせる彼女は、意を決した様に口を開く

「い、今…お暇でしょうか…??」

それは合図だった

彼女達メイドが、僕との

…肉体関係を持つ事の許しを求めていると言う

「……」

コクリ

僕は首をゆっくりと縦にふった

それも、合図

僕に話しかけに来た彼女以外のメイド達も、わっと部屋に入ってきた

5、6人程だろうか

皆、興奮に頬を紅潮させ、目を爛々と輝かせている

僕は壁から背を離し、部屋の中心にあるベットに向かう

この家はどの部屋にも必ずベットがある

理由は…奥様がいつでも僕と寝られる様に