と意気込んではみたものの……


「はあ……」

「どうしたの? 溜め息なんかついちゃって」

「え? ん……」

「部長さんの事を考えてるの?」

「ど、どうして……」


わかったの、恭子?


久々に同期で親友の五十嵐恭子とお酒を飲みに来ている。彼女とこうするのはざっと3ヶ月ぶりぐらいだろうか。

なぜそんなに久しぶりかと言うと、その間恭子は心臓の手術を受けたりで大変だったし、恭子に彼氏が出来て私と遊ぶどころではなかったからだ。恭子の彼氏は私の同僚で年下の川田陽平君。彼はとってもキュートな男の子で、恭子も見違えるほど明るく綺麗な女の子になり、今や二人は誰もが羨むベストカップルだ。


その恭子から突然お酒に誘われた。新藤さんが来て、早くも2週間近くが過ぎたある日の夜だった。


「やっぱり噂は本当だったんだ……」

「噂って?」

「水臭いよ、莉那」