あの丘の上で【上】



そして、橘君が宮沢君を診て言った。


「大丈夫、ただ気絶してるだけだ。
拓馬、これどういうことだよ?」


「今そんなことはどうでもいいから、行って、高瀬さん。」


それに笑顔で返事し、再び悪魔と対峙する。


「氷漬けにしてあげる。流石にここまでの魔力は封印できないから…削ります。」


正直、ここまで魔力を溜め込んでいるとは思っていなかった。