◇◇◇
“どうすんの?”
「どうしましょぉお!?」
夜空に悲しい女の声が響いた。
百瀬と別れたあと。
俺は立派に路頭に迷っていた。
家を去ったはいいものの、ゆーちゃんの家ではないあの家。
俺はこの寒空、寝場所を探してさ迷っているわけだ。
「こうなりゃオッサンとでも寝るかな」
「冗談でもけがらわしいっ!止めてね!アカネさまを宿してるんだから」
隣のロリ少女、スズが怒ってくる。
実際、駅前のカプセルホテルの料金を見に行き挫折し、繁華街をうろついていたら、何人かに「今夜のお誘い」を受けた俺。
どだい無理な話ではないのだが。
確かに抵抗は半端なくあるし、リスクの方が多い。
メイド服でうろつくのもそろそろ限界だ。