妄想世界に屁理屈を。



「わぁいわぁいっ!皆の衆!弓矢を捨ててカメラをとれ!女体という名の宝を撮しまくるのじゃぁっ!」


「なぜだ…」



男はグーだよなと思って出したグーがパーに負けたのだ。

「俺の男的な何かが薄まってるとでもいうのか…」

こんな不埒なものを着なければならない日がくるとは、夢にも思わなかった。

「はい、じゃあ着たら教えてね〜」

部屋とコスプレと私というシチュエーションにいきなり立たせる鬼畜な妹。

部屋から出ていってしまった。


あぁなると妹はてこでも引かない。


引かせるにはそれ以上の対価が必要になる。


が、これ以上とか想像しただけで泣きたくなるから、……仕方がない。


腹を決め、衣服をするすると脱ぎ出す。


ダイナマイトボディが晒され、一瞬身じろぎしたものの――頑張って着た。


“すっげぇえ!これ着せるために女にしたって言っても過言じゃねーくらい似合ってる!”


「嬉しくないよ…」