ゴンっと鈍い音がして、血飛沫を立てながら、首が落ちていった。
どしん……と地響きを鳴り響かせながら胴体が落ちていき、その龍は同時に動かなくなった。
枝分かれした胴体だけがその場に残る。
「やった……」
つい、そうつぶやく。
やった、やれた。見事首を6つ落とした。
喜びと安堵で、つい地にへたり込む。
と、同時に。
眩い光を光らせながら、龍が消えていった。
試験が終了したのだ、うれしくて立ち上がり、鸞さんに駆け寄る。
そして気づく。
光がどんどん消えていくと同時に、龍がいた場所に人影が見えてきたのだ。
「……え?」
人?
何やら倒れ込んでるようだ。
どういうことだと鸞さんから方向展開してそちらに向かう。
「……女の子?」
髪が長い小さな女の子だった。
その子も白髪で、気を失ってるようだ。
龍の暴走に巻き込まれたのか?
不安になり近づいて気づいた。
「ワンピース……」
蜜柑からもらったワンピースを着ている。
どくん、どくんと嫌な音を立てる心臓をおさえながら、その女の子を抱き起こす。
スズ、だった。


