妄想世界に屁理屈を。

“なるほど!それならいけるな!”

「僕たち5羽がいることでようやく成すことができる合体、鳳凰5羽が1羽になる……鸞に吸収される、奥の手の奥の手」

もともとはひとつの生き物だった兄弟だもんね、ロボットみたいに合体もできるの……?なんかすごい。

「このシロを憑依させただけのボクじゃあ5人目と言えないけど、5羽が合体し完全に白竜と同等の存在になればいけるかもしれない」

にやりと嬉しそうに赤龍を指さす鸞さん。

「ねえ父さん、いいでしょう?」

苑雛くんが少しだけ自信なさげに言うと、ウンウンと頷いた。

「もちろんです。私もサポートします」

嬉しそうに言った彼をみて、鸞さんは満足そうに笑った。

「見ておれよ!貴様が課したこの試験、余裕でクリアしてやるぞ!」

わかりやすくどやっとする彼女に、そっと手を繋ぐ苑雛くんとシロ苑雛くん。

「ゆーちゃんもはやく!鸞の体のどこかに触れて!そこからアカネを移動させるんだから!」

「わ、わかった」
よく分からないけどとりあえず走って近くに行く。
手はふさがってるし、どこに触れよう……。

「ぎゅーでいいぞ」
「えー……」
「あ!浮気だ!」
ぶーたれる苑雛くんを無視して、そっと控えめに前から抱きつく。
女の子特有のいい香りがする。


「俺は?」

完全にふさがってしまった黒庵さん。

「足にでもしがみついておれ」

ほれ、と片足を投げやる彼女に、「えー……」て顔をしながら渋々と触れた。

「いくぞ!!!!」
威勢のいい声とともに、アカネが“おう!”と返す。